WEBマーケティングでも最重要テーマの一つであるSEO。
このSEOは今やとてつもなく大きな市場になっているので、これからWEBマーケティングを始める方は絶対に知らなければいけない重要な概念です。
とはいえ、知ってしまえば、言葉の意味自体はなんら難しいことはないので、臆する必要はなし。
さらっと基本的な考え方をおさえて、明日から堂々と、SEO談義に花を咲かせていきましょう。
それでは、SEOの考え方をご説明していきます。
SEOとはGoogle検索の最適化
SEO(エスイーオー)はSearch Engine Optimizationの頭文字をとった略称で、日本語では「検索エンジン最適化」と訳されます。
検索エンジンとは何かというと、GoogleやYoutube、Bing、Amazonなど検索をするときのシステムのこと。
ただし、SEOでいう検索エンジンは、「Google検索」のシステムを指すことが一般的です。
(ちなみに、日本のYahooもGoogleと同じ検索エンジンを使っているため、Yahoo検索を個別に対策することはありません。)
これまではGoogle検索がシェア90%以上を占めていましたが、最近では国外でMicrosoft社のBingもシェアを伸ばしつつあるので、今後BingのSEO対策が注目される日がくるかもしれません。
検索結果で集客力が大きく変わる

SEOが重要視される理由は、Google検索からの集客力がとても強いことです。
例えば、転職エージェントと調べると、キーワードで一位に表示されているのは、「リクルートエージェント」のサイトです。(作成時)
転職エージェントを利用したい多くの方が、転職エージェントと検索して、「リクルートエージェント」のサイトに流入することは容易に想像がつきます。
ところが、もしも仮に、7位や8位になってしまったらどうでしょうか。
もはやほとんどの人が、リクルートエージェントではなく、1位から3位に表示されているページを見て満足するため、リクルートエージェントのサイトへのアクセスが大幅に減少してしまいます。
SEOは検索アルゴリズムへのアプローチ

では、Googleの検索結果は何をもって決まっているかというと、Googleの開発している「検索アルゴリズム」です。
大量のデータの中から、Googleは独自の計算方法で、どのページを上位に表示すべきかを決めて、そのページを検索結果に反映させています。
SEOを考える上で、Googleの検索アルゴリズムは切っても切れない関係というわけです。
Googleは自社の検索アルゴリズムの基本的な考え方を公開しているため、その情報をベースにして、自社のサイトができるだけ検索結果で上位に表示するように対策をすることが重要視されています。
つまり、SEO対策とは、Googleの検索結果を決める「検索アルゴリズム」から、いかに高い評価を得られるサイトづくりをするか、そのための取り組みや戦略のことを指すわけです。
検索アルゴリズムの基礎知識
Googleの検索結果や、アルゴリズムの仕組みをもう少し理解できるように、基本的な説明を加えます。
インデックスとデータベース
Google検索に表示される検索結果は、Googleのデータベースに蓄積されたWEBページの情報をもとにしています。
GoogleのデータベースにWEBページを取り込むことをインデックスと呼びます。
クローラーとインデクサー

では、GoogleはどうやってWEBページの情報を収集しているのか。
それはクローラーとインデクサーという2種類のロボットのおかげです。
クローラー
クローラーと呼ばれるボットが世界中のWEBページをクローリングして、WEBサイトの情報を取得して、インデクサーに情報を持ち帰ります。
インデクサー
インデクサーが情報を確認して、インデックスをさせるかどうかを判断。
インデックスさせると判断したものに関しては、情報をデータベースに取り込むことで、データベースに蓄積されます。
検索アルゴリズムで重要な指標
データベースの情報は検索アルゴリズムの処理を介して、検索ページに反映されます。
検索アルゴリズムに高評価を得るためにはいくつか重要な指標がありるんです。
- コンテンツの質
- E-A-T
- キーワードの選定
- モバイルファースト
- サイトの表示スピード
コンテンツの質
中でももっとも重要なのがやはりコンテンツの質です。
いかに読者の満足できる内容であるか、そして読者の課題解決に優れているかをもっともGoogleは重要視しています。
E-A-T
また昨今はE-A-Tと呼ばれる指標が重要だと言われています。
E-A-Tとは以下3つの頭文字をとった略称で、誰が書いた内容か、信頼するに値する情報かもGoogleはサイトごとに判断をしています。
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
YMYL(Your Money or Your Life)
さらにいえば、E-A-Tが厳格に求められる内容が、YMYLと呼ばれるジャンルです。
YMYLは「人々の将来の幸福、健康、経済的安定、安全に潜在的に影響を与えるテーマ」を意味するもの。
すごく平坦な言い方をすると、生死に関わるものや、宗教や政治など生活の基盤を大きく左右するもののことです。
これらの内容で、SEOで評価されるためには、専門的な資格や権威性が必要とされています。
SEOリタラシーを身につけるメリット
企業をはじめとした、WEBマーケティングの担当者にとってもこのSEOはとても重要なトピックスです。
これから、SEOのスキル・知識を身に付けることで、どんなメリットがあるのかをご紹介しておきます。
転職しやすい
ある程度、WEBやWEBマーケティングに関心がある企業であれば、ほぼ十中八九、SEOに対する課題を感じているはずです。
SEOができる人材を喉から手が出るくらい採用したいと考えている企業はごまんとあるので、転職には困りません。
副業・フリーランスとして稼げる
副業・フリーランスとしても相性がいいのがSEOスキルです。
場所を選ばず働けて、多くの人が複数の企業を相手にコンサルや実務をこなしています。
時給単価としては仲介エージェントを通しても、3,000円以上。
個人でクライアントを得ている人は、安くても4〜5,000円程度の時給で働いているはずです。
個人のビジネスを加速できる
もっとも分かりやすいところでいうと、自分で何かを販売したい場合や、ブログにアクセスを集めたい場合など、SEO対策で集客力を大幅にアップさせることができます。
つまり、クライアントに対しても使えるし、自分自身にも使えるというある意味では最強のスキルだと思います。
SEOを考えるときに知っておくべきデメリット
遅行指数である
SEO対策をして、すぐに結果につながるかといえば、全くそんなことはなく、一般的には半年以上は時間がかかると言われています。
場合によっては1年以上の長いスパンでようやく結果がでる場合もあります。
そういった意味で、農業の種まきに似ているので、すぐに売上アップにつなげたいという人には向きません。
Googleのアップデートに左右される
SEOはGoogleという一企業のプラットフォームを土台にしたスキルです。
Googleの考え方や技術革新によって、あっという間に、常識が入れ替わることがあります。
今日1位だった記事が、もしかしたらアップデートにより明日には検索圏外に飛ばされる危険性があることは知っておきましょう。
熾烈な戦いを強いられる
SEOが稼げるということは、もはやエジソンが偉い人だというレベルに一般常識化してきています。
ということは多くのライバルがいて、場合によっては有名企業や大企業とも戦う必要があるかもしれません。
少なくないライバルと戦うためにはより濃い経験とスキルが必要になるので一朝一夕では勝てません。
SEO対策に必須のツール:Google Search Console

SEOに必須と言われるツールはたくさんありますが、中でも最重要なツールが、Google Search Console(グーグル・サーチ・コンソール)です。
このサーチコンソールはGoogleが無料で提供しているサービスで、どんな検索キーワードで自分のサイトがどれだけ表示されていて、どれだけアクセスされているのかを調べることが可能。
またキーワードごとの検索順位もチェックすることができるので、定期的に流入数のデータを分析して、サイト運営に活かすことができるんです。
まとめ
これからWEBマーケティングをやりたい、WEBマーケターになりたいという方に向けて、SEOの基礎知識をお伝えしました。
SEOのスキルや知識があれば、それだけで向こう10年は生きていけるはずです。
いや、がっつり稼ぐことができる領域です。
もしも本格的にそのスキルを磨いていきたいという方は、まずは企業のWEBマーケターとして実務経験を積むことも考慮してもいいかもしれません。
この記事が参考になれば幸いです。
WEBマーケティングの基礎知識
今後もWEBマーケティングの基礎知識に関わる記事を増やしていきたいと思っています。


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