
WEBマーケターとプログラマー、未経験から転職するなら、
どっちがおすすめ?
WEBマーケティングを学びたい方の多くが、プログラミングとどっちを学べばいいか迷っているようです。
実際にWEBマーケスクールの講師に聞くと、プログラマー志望をやめて入学される方もけっこう多くいるのだとか。
特に転職を考えると、一生のことなので悩んでしまいますよね。
この記事を読んでいるあなたも、「プログラミングって稼げそう」「WEBマーケターより魅力的?」と迷っているのではないでしょうか。
まず僕の結論を言うと、WEBマーケターになって、その上でプログラミングも学ぶのがおすすめ。
なぜかというと、WEBマーケって本当に稼げるし、将来性のある領域だと思っているからです。
本記事では現役で5年以上マーケターをしているクリワンの目線で、
プログラマーよりWEBマーケターをおすすめする理由を分かりやすくお伝えしていきます。
WEBマーケターとプログラマーの共通点



そもそも、やることが全然違うのに、なぜ比較されるの?
WEBマーケターとプログラマーは本当に役割が違うものです。
この2つがなぜ職種として比較されることが多いのかというと、
- どちらもIT系の職種とみなされている
- 市場価値が高い・給料が高い
- リモートワークがしやすい
- 副業や独立がしやすい
という点で共通するからではないでしょうか。
会社の組織でいうと、WEBマーケターはセールス領域に組み込まれることが多くあります。
一方でエンジニアはサービス開発や運用・保守がメインの仕事。
担う責任がまったく違うことはしっかり理解しておきましょう。
WEBマーケター VS プログラマー 3つ比較してみた


では3つの観点から、WEBマーケターとエンジニアの特徴を比較していきます。
「平均年収が高い」のはプログラマー
平均年収で言えば、WEBマーケターの方が高い傾向にあります。
上記を比較すると、ややプログラマーが有利かなという感じです。
ただし、僕の肌感覚では30代の年収はこんな印象です。
ITエンジニア:年収500-1200万円
WEBマーケター:年収500-900万円
ITエンジニアの方が天井が高い印象がありますが、どちらも年収レンジが低いわけではありません。
どちらも人材需要が高まる


IT人材の不足は経済産業省の調査で明らかになっているので、
WEBマーケター、プログラマーどちらも需要が高まるのは間違いありません。
総務省の調査によれば、2030年のIT人材の不足は79万人にもおよぶとのこと。
AIの自動化の影響で、求められるスキルの変化はあれど、市場価値はますます高まりそうです。
ちなみに、転職市場のエンジニアブームは少しずつ落ち着きはじめましたが、WEBマーケターはこれからガンガン伸びるかなあと思います。
「未経験での転職しやすさ」はWEBマーケター
WEBマーケターの方がプログラマーよりも転職しやすいです。
誤解のないように正確に言うと、
WEBサービスのPHPやJavaScriptを使ったフロントエンジニアはわりと転職しやすいのですが、
そこまで給与が高くないことと、できる人が多く競争が激しいので勝負するのは心もとない場合が多いです。
それを考えると、WEBマーケターの方が転職しやいのではないかと考えています。
WEBマーケターは企業からかなり注目されていて、どこも人手が足りていません。
- さまざまなデジタル化によりオンラインでできることが増え続けている
- 消費者がネットでものを買う時代に突入
- 2020年以降、パンデミックにより急速なデジタルシフト
といったような背景があり、今、WEBマーケターは引く手数多。
WEBマーケターが喉から手が出るほど欲しいと考えている企業はごまんとあるります。
プログラマーよりもWEBマーケターがおすすめ4つの理由


念のためですが、僕はIT企業で働く”マーケター”です。
それなりにバイアスがかかっているという前提で読んでください。
僕がプログラマーより、WEBマーケターをおすすめする理由は4つ。
- WEBマーケターに相性はいらない
- WEBマーケターの方が個人で稼ぎやすい
- WEBマーケターは雑種な集団
- プログラマーは不規則になりがち
では一つずつ簡単にご紹介します。
その①:WEBマーケターに相性はいらない
プログラマーはコードに向きあうことは避けて通れません。
しかも、ひとりで仕事をしているわけではなく、ほとんどの人がチームで仕事をしています。
僕はここが最大のネックになって、プログラマーではなく、マーケターの道を選びました。
一人で永遠コードを書き続けるのも辛いわりに、一人作業が好きだったからです。(つまり真逆)
一方で、WEBマーケターは苦手なものを避けて仕事ができます。
ライティングが苦手なら、広告運用を強みにすればいいし、
SNSが苦手ならパートナーを見つけて外注すればいいわけです。
数字分析が苦手なら、企画やディレクションスキルを武器にしたらいいと思います。
いろんな選択がとれるという意味で、WEBマーケターは誰でも入りやすい職種だと感じています。
その②:WEBマーケターの方が個人で稼ぎやすい
エンジニアのスキルだけで1000万円以上稼ぐ人ってけっこうな希少な存在だと思います。
フリーランスのエンジニアの方をみていても、年収が高い人って、
- エンジニアとしてスキルがかなり高い人
- マーケティングスキルや営業力がある人
なんですよね。
結局、マーケティングスキルが必要になるというジレンマ。
それに比べて、WEBマーケターはマーケティングが本業なので案件獲得はお手のもの。
例えば、1000人集客をして、10人のクライアントを獲得しよう、といったアイディアが自然と生まれます。
そういった意味で、WEBマーケターの方が「稼ぐ」という観点では汎用性が高いと感じています。
その③:WEBマーケターは雑種な集団
エンジニアってやっぱりエンジニアだなあ、という印象をよく持ちます。
決して、いやな人たちとか、ぶっきらぼうとか、ネガティブな意味ではなくて、よくも悪くも、エンジニアになるべくしてなったという感じな人が多いです。
- 理系的に、ロジカルに考える人
- ものづくりが大好きでこだわりが強い人
- 細かいところまで目端が利く人
などなど、挙げればキリがありませんが、知的な人が多い印象。
それを思うと、いきなりエンジニアの環境に飛び込むのって、相性ありきなのかなと思ったりしています。
その点、WEBマーケティングは役割が幅広いこともありますが、雑種な感じで、けっこう幅広い経歴の人がいます。
僕みたいに一人の時間が好きな人も多少いますし。笑
フリーランスになってしまえば人付き合いを選べますが、会社員なら飛び込む環境ってほんと大事ですよね。
その④:プログラマーは不規則になりがち
プログラマーは急なエラー、突発的な不具合対応がつきものです。
深夜作業、休日出勤をしている人も多いのではないでしょうか。
銀行や通販のアプリが休日にメンテナンスになるのは、休日の夜にメンテナンスで稼働しているプログラマーがいるということです。
エラーや不具合はやきもきするし、ほんとうに大変な職務だと思います。
ではWEBマーケターはどうかというと、エラー対応の大小は仕事内容によります。
ECサイトのマーケターはかなりデリケートなところまでカバーしている人もいるので、そういった方だとわりと大変。
それ以外の職務の人で、急な不具合対応とかって、ほとんどないと思います。
システムは生き物なので、突発的な対応に追われているのはけっこう大変ですよね。



WEBマーケターも売上が伸びないと、かなりきついですが…泣
WEBマーケターよ、プログラミングを武器にせよ


だいぶ遠回りしましたが、僕が言いたいことはここからです。
WEBマーケターとプログラマーのどっちか迷うなら、
まずWEBマーケターになってしまって、それからプログラミングを学べばいいじゃないかと真剣に思っているんです。
その理由を順番にお伝えしていきます。
5年後、WEBマーケターにもプログラミングが必要になる
5年後には、WEBマーケターにもプログラミングスキルが必要になります。
多くの企業がWEBマーケター人材の採用を強化して、採用活動がある程度落ち着くまでに5年かかると考えています。
2030年ごろだと思います。
じゃあ、その先はただのWEBマーケターではなく、企業は何かしらの付加価値のあるWEBマーケターを採用しようと考えます。
その付加価値として強力なのがプログラミングスキルです。
プログラミングって、わかりやすく強みにしやすいスキルだと思っています。
高度なプログラミングスキルはいらない
プログラミングと言っても、高度な開発スキルは不要です。(もちろん、あるにこしたことないですが)
プログラミングを学ぶことで、クリアしたいことは以下の3つです。
- プログラミングの考え方が分かる
- ITエンジニアと同じ共通言語で話せる
- データの可視化が自由にできる
一年勉強すればクリアできるハードルだと思います。
業務に次々と活かせて、自然とスキルアップしてしまう人もきっと多いはずです。
データ量が爆発的に増える
WEBマーケターの扱うデータの量は年々増え続けています。
その中で、やらなければいけないことが2つあります。
- 業務の自動化
- よりレベルの高いデータ分析手法
まさしくこの2つを解決してくれるのがプログラミングです。
本当に、これができればWEBマーケターとしての市場価値がぐっと上がるので、プログラミングを学ばない理由はないと個人的には思っています。
僕自身データサイエンスを学び始めたおかげで仕事が楽になったし、転職して収入もアップしました!
WEBマーケターが学ぶべきプログラミング言語4選


では、どんな言語を学ぶといいのか。
4つだけご紹介します。
- Python
- SQL
- Google App Script
- PHP
Python
PythonはAIや機械学習といった領域でとても活躍している言語です。
複雑なデータ分析や、さまざまな業務の自動化ができるようになります。
まさしく、僕も勉強中。
かつてはRを使って、データ分析をすることが多かったようなので、Rが使えると便利なシーンも一部あります。
とはいえ、どんどんPythonが主流になっているので、
データ分析をするなら、Python一択で問題ありません。
SQL
SQLはデータを取り出すための言語です。
何万行もあるデータでも、SQLで簡単に必要なデータを取り出してくることができます。
実際に僕の会社でも、SQLを書いて仕事を進めるシーンがあります。
具体的には、BigQuery、Redashを扱うときです。
Salesforceが提供しているPardotもSQLが扱えると便利、ということを聞いたことがありますが、僕自身は使ったことがありません。
Google App Script
スプレッドシートやGmailなどGoogleのサービスを扱うための言語で、略してGAS(ガス)と呼びます。
基本はJavaScriptと同じコードの書き方をしますが、とても学びやすい言語です。
もしかしたら、GASがもっとも重宝されるスキルになるかもしれません。
なぜかというと、Googleアプリを使わない会社はもはやないでしょうし、担っている範疇も多く、皆が使っているアプリ。
それを考えると、このGASを極めたときの影響力はかなりでかい。
僕もそれに気がついて、今は積極的に勉強するようにしています。


PHP
最後はPHPですが、この言語だけは他の3つと毛色が違います。
なぜかというと、WordPressを使うなら知っていると便利という条件がつきます。
会社のWEBサイトやブログなどは一般的にWordPressと呼ばれるCMSを使っています。
そのWordPressはPHPという言語でつくられているのです。
小さい会社のWEBマーケターや、サイト運用の担当者などは、PHPがあるとかなり業務が楽になります。
ただし、データ分析や業務の自動化を得意としている言語ではありません。
学習期間の目安は1年
全てを学ぶ必要はありませんが、
- GAS
- Python
のどちらかをおすすめします。
個人的な優先順位も上の通りです。
必要な学習期間は1年程度でかなり多くのことを学べて、多くのWEBマーケターと差別化できるまでにはスキルアップができると思います。
未経験からのWEBマーケターになる方法
最後に2つ、WEBマーケティングのおすすめの学習方法をご紹介しておきます。
稼ぎまくるWEBマーケターの教材
個人でがんがん稼ぎたいという人に、おすすめなのが、マナブさんがだしているWEBマーケティング教材です。
マナブさんといえば、一人で億を稼ぐ、スーパーWEBマーケターです。
マナブさんの10年の知識が格安で学ぶことができるので、おすすめしています。


WEBマーケティングスクールに通う
王道はやはりWEBマーケティングスクールに通うことです。
WEBマーケティングスクールのよさは、実務に活かせる内容を網羅的に学べて、転職もサポートしてもらえる点です。
本格的に転職を考えるなら、さきざきまで考えるとかなりコスパがいい選択です。


まとめ
WEBマーケターとプログラマーなら、僕はWEBマーケターをおすすめします。
その理由は以下の4点です。
- WEBマーケターに相性はいらない
- WEBマーケターの方が個人で稼ぎやすい
- WEBマーケターは雑種な集団
- プログラマーは不規則になりがち
WEBマーケターのキャリア戦略的な内容になってしまいましたが、どちらにしてもプログラミングは学んでおいて損はない、いや、非常に重宝するスキルです。
まずWEBマーケターになって、それから少しずつプログラミング学習を始めてみてはどうでしょうか。
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