こんにちわ、IT企業で現役のマーケターをしているクリワンです。
プログラマーでなくても、プログラミングのスキルは必須の時代になってきたと日々感じています。
そんなこともあって、WEBマーケティング職に興味がある方の多くが、実はプログラミングとどっちを学べばいいか迷っているようです。
実際にWEBマーケティングスクールの講師の方に話を聞くと、プログラマー志望を変更して入学される方もけっこう多くいるのだとか。
この記事を読んでくださっている方も、「プログラミングって稼げそうだし、WEBマーケターより魅力的なの?」と迷っているのではないでしょうか。
結論から言えば、まずはWEBマーケターになって、その上でプログラミングも学ぶということをおすすめします。
その理由をこれから分かりやすくお伝えしていきます。
WEBマーケター VS プログラマー 3つの比較

なぜWEBマーケターとプログラマーが比較されるのかというと、どちらもIT系の領域にいて、市場価値が高いとされているからです。
ではいくつかの観点から、両者の特性を比較していきます。
平均年収が高いのはプログラマー
平均年収で言えば、WEBマーケターの方が高い傾向にあります。
ITエンジニアの平均年収は30代で486万円。(dodaの調査)
WEBマーケターが30代で463万円。(dodaの調査)
上記を比較すると、ややプログラマーが有利かなという感じです。
将来の人材需要はどちらも高まる

IT人材の不足は経済産業省の調査で明らかになっているので、WEBマーケター、プログラマーどちらも需要が高まるのは間違いないと思います。
またAIの自動化の影響で、求められるスキルの変化はあれど、人材の重要度は変わらないと僕自身は考えています。
未経験から転職しやすいのはWEBマーケター
WEBマーケターの方がプログラマーよりも転職しやすいです。
誤解のないように正確に言うと、WEBサービスのPHPやJavaScriptを使ったフロントエンジニアはわりと転職しやすいのですが、そこまで給与が高いことと、そのスキルだけで勝負するのは心もとないということです。
それを考えると、WEBマーケターの方が必要とされるスキルが明確で幅広く学びやすいのではないかと思っています。
プログラマーよりもWEBマーケターがおすすめの理由

ここはIT企業で働くマーケターというバイアスがかかっているという前提で読んでください。
プログラマーより、WEBマーケターの方がおすすめだと考えているのですが、理由は大きく以下の4つです。
- WEBマーケターに相性はいらない
- WEBマーケターの方が個人で稼ぎやすい
- WEBマーケターは雑種な集団
- プログラマーは不規則になりがち
WEBマーケターに相性はいらない
プログラマーはまずコードに向うことは避けて通れません。
でも、WEBマーケターは極論、苦手なものを避けて通れます。
ライティングが苦手なら、広告運用を強みにすればいいし、SNSが苦手ならパートナーを見つけて外注すればいいわけです。
いろんな選択がとれるという意味で、WEBマーケターは誰でも入りやすい職種だと感じています。
WEBマーケターの方が個人で稼ぎやすい
エンジニアのスキルだけで1000万円以上稼ぐ人ってけっこうな希少な存在だと思います。
フリーランスのエンジニアの方をみていても、年収が高い人って結局、スキルがかなり高い人か、マーケティングスキルや営業力がある人なんですよね。
それに比べて、WEBマーケターは、マーケティングが本業なので、案件獲得はお手のもの。
そういった意味で、WEBマーケターの方が稼ぐ人が多いと感じています。
WEBマーケターは雑種な集団
エンジニアってやっぱりエンジニアだなあ、という印象をよく持ちます。
決して、いやな人たちとか、ぶっきらぼうとか、ネガティブな意味ではなくて、よくも悪くも、エンジニアになるべくしてなったという感じな人が多いです。
それを思うと、いきなりエンジニアの環境に飛び込むのってけっこうハードルが高いのかなと思っています。
その点、WEBマーケティングは役割が幅広いこともありますが、雑種な感じで、けっこう幅広い経歴の人がいます。
フリーランスであればそこまで関係ありませんが、会社員なら飛び込む環境って大事ですからね。
プログラマーは不規則になりがち
プログラマの素質以前にデバッグ対応がきつそうだなと感じます。
デバッグとはプログラミングのバグが発生した際にそのバグを取り除く作業のことです。
システムは生き物なので、バグは避けられないので突発的な対応に追われているのはけっこう大変そうだなと。

WEBマーケターも売上が伸びないと、かなりきついですが…泣
WEBマーケターよ、プログラミングを武器にせよ


だいぶ遠回りしましたが、僕が言いたいことはここからです。
どっちか迷うなら、まずWEBマーケターになってしまって、それからプログラミングを学べばいいじゃないかと真剣に思っているんです。
その理由を順番にお伝えしていきます。
5年後、WEBマーケターにもプログラミングが必要になる
これから先、5年後には、WEBマーケターにもプログラミングスキルが必要になります。
多くの企業がWEBマーケター人材の採用を強化して、採用活動がある程度落ち着くまでに5年かかると考えています。
じゃあ、その先はただのWEBマーケターではなく、企業は何かしらの付加価値のあるWEBマーケターを採用しようと考えます。
その付加価値としてかなり強力なのがプログラミングスキルだと考えています。
高度なプログラミングスキルはいらない
プログラミングと言っても、高度な開発スキルは不要です。(もちろん、あるにこしたことないですが)
プログラミングを学ぶことで、クリアしたいことは以下の3つです。
- プログラミングの考え方が分かる
- ITエンジニアと同じ共通言語で話せる
- データの可視化が自由にできる
一年勉強すればクリアできるハードルだと思います。
データ量が爆発的に増える
WEBマーケターの扱うデータの量は年々増え続けています。
その中で、やらなければいけないことが2つあります。
- 業務の自動化
- よりレベルの高いデータ分析手法
まさしくこの2つを解決してくれるのがプログラミングです。
本当に、これができればWEBマーケターとしての市場価値がぐっと上がるので、プログラミングを学ばない理由はないと個人的には思っています。
WEBマーケターが学ぶべきプログラミング言語4選


- Python
- R
- SQL
- Google App Script
Python
PythonはAIや機械学習といった領域でとても活躍している言語です。
複雑なデータ分析や、さまざまな業務の自動化ができるようになります。
R
もっともメジャーなデータ分析のための言語です。
インターネット調査などを業務でやるようになると、非常に重宝するスキルです。
SQL
SQLはデータを取り出すための言語です。
何万行もあるデータでも、SQLで簡単に必要なデータを取り出してくることができます。
Google App Script
スプレッドシートやGmailなどGoogleのサービスを扱うための言語です。
基本はJavaScriptと同じコードの書き方をしますが、とても学びやすい言語です。
学習期間の目安は1年
全てを学ぶ必要はありませんが、優先順位としては、RかPythonをおすすめします。
必要な学習期間は1年程度でかなり多くのことを学べて、多くのWEBマーケターと差別化できるまでにはスキルアップができると思います。
まとめ
WEBマーケターとプログラマーなら、僕はWEBマーケターをおすすめします。
その理由は以下の4点です。
- WEBマーケターに相性はいらない
- WEBマーケターの方が個人で稼ぎやすい
- WEBマーケターは雑種な集団
- プログラマーは不規則になりがち
WEBマーケターのキャリア戦略的な内容になってしまいましたが、どちらにしてもプログラミングは学んでおいて損はない、いや、非常に重宝するスキルです。
まずWEBマーケターになって、それから少しずつプログラミング学習を始めてみてはどうでしょうか。
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