繊細さん気質ですが、現役でマーケターをしているクリワンです!
僕のような「そこまでメンタルが強くない人」って増えてきていると思うんですが、

ぶっちゃけWEBマーケターの仕事ってブラックなの?
そう聞かれたら、正直なところ、けっこう答えに悩んでしまうところがあります。
業務内容は責任も大きく、プレッシャーのかかる仕事だからです。
それゆえに「WEBマーケティング転職は辛いから、やめとけ」と言われることも少なくありません。
新しいキャリアに挑戦したけど、「ああ、しんどい、やめとけば良かった」という結果になったらとても悲しいですよね。
今回は、WEBマーケターの現実はどんなものか、少しブラックな観点にフォーカスを当ててご紹介していきます。
WEBマーケティングはやめとけの正体


WEBマーケティングをやめとけと言われる理由を分解すると3つに分けられます。
- プレッシャーが大きい
- 会社員だと給与アップに限界がある
- 地味な業務が多い
プレッシャーが大きい


WEBマーケターの仕事の本質は売上を上げることです。
そういった意味では営業職に近く、数字で結果が全てでてきます。
どこの事業会社でも週次、月次でのレポートや進捗状況を求められのですが、結果がでない日々が続くと、「おちおち夜も寝れない不安感にさいなまれる」というメンタルの弱いクリワンです(笑)
会社員だと給与アップに限界がある
会社員とフリーランスの給与格差は大きく、フリーランスの方が圧倒的に稼げます。
(では、なぜ会社員を選ぶのかというと、僕の場合は給与以外の部分で会社員でいるメリットが大きいからです。)
やはり給与部分でいうと、年収600〜700万以上からは会社員の給与一本ではなかなか年収が上がりにくい現実があります。
地味な業務が多い
WEBの業界やマーケティング業務ってもっときらきらしているイメージがあった。
というのが、僕のわりと率直な感想。
毎日、大量の文章を書いたり、大量のデータを分析したり、それが僕(現場)の日常です…汗
WEBマーケティングのここが「しんどい」


WEBマーケティングはしんどいともよく言われるのですが、実際にけっこうしんどい業務も多いです。
事業会社、広告代理店それぞれの業務でしんどい業務をあげてみます。
事業会社のここがしんどい
事業会社のしんどい点は、なんといっても社内調整だと思います。
意外といろんなキーパーソンに対して、事前に承認をとることが多いですし、部内はもちろん、他部署に対してもしっかり説明する必要があるケースも多くあります。
- 調整ごとが多く、板挟みにあう
- 予算配分や交渉に時間がかかる
- 結果がでないと肩身が狭い
- サービスに愛がないと辛い
広告代理店のここがしんどい
一方、広告代理店は、社内ではなく社外のクライアントとの交渉ごとです。
すべてにYESと答え続けることは不可能なので、一定の線引きをした上で、クライアントをコントロールしていく必要があります。
- クライアントに振り回される場合がある
- 一人当たりのタスク量が多い
- クライアントとの交渉ごとが多い
- 最終的な決定権が常にクライアントにある
僕自身、事業会社も代理店も経験しているのですが、どちらも少しずつポイントは違えど、結局大変なことには変わりないんですよね。
マーケターを辞めたくなったことランキング


ちなみに、僕自身の経験を振り返ってみたときに、どんなことでマーケターを辞めたくなったか、ランキング形式でお伝えしておきますので、こちらも参考にしてみてください。
順位 | 辞めたくなった事象 |
---|---|
1位 | ストレスが大きい |
2位 | 結果がでなすぎて向いてないと感じた |
3位 | 会社へ理解を求めることが多い |
4位 | 雑務が多くて慢性的なタスク過剰になった |
5位 | 給料が低い |
僕はかなりの繊細さん気質なので、なんと言っても一位はストレスが大きいこと。
世の中の著名なマーケターのように勝負が好きではないんですよね。
WEBマーケターの離職率は12%前後





じゃあ、業界の離職率ってどれくらいなの?
正確な数字までは分かりませんが、およそ離職率・12%程度と考えるといいと思います。
こちらは経済産業省の調査で、IT業界の離職率はおよそ12%程度とあるので、その数字から大きく外れないであろうという推測をしています。
これは他の業界と比べても中間くらいの数字なので、高くもなく低くもなくという数字です。
つまり、もっとブラックな業界ってたくさんあるかな、という感じでしょうか。
WEBマーケターの転職事情
WEBマーケティングを辞める主な理由をリストアップしてみました。
あくまで主観的なものなのでこちらも参考程度にみてください。
離職する理由 | 割合 |
---|---|
職場に対する不満 | 中間 |
違う商材を扱いたい | 多い |
前向きな転職 キャリアアップ | 多い |
職種に対する不満 | 中間 |
独立・フリーランス | 少ない |
WEB業界はキャリアアップのための転職や独立がかなり一般的です。
これらを総合して考えると、実は「12%という離職率はそんなに悪い数字じゃない」と僕は考えています。
僕自身も転職回数とか気にせず、より成長できて給与の高い会社にいきたいなあと考えています。
WEBマーケターの年収は高くて低い
WEBマーケターの年収は全体平均を大きく上回っていると言われています。
参考までに以下はWEBマーケターの年収の目安です。


ただ、会社員で1,000万円以上の給与をもらっている人はほぼ100%に近いくらい外資系か超大手企業のマーケターでしょう。
僕個人としては、今、高給を得ている恵まれた会社員であれば、キャリアチェンジをおすめしません。
逆に、今の年収が300万円とか400万円くらいであれば、キャリアチェンジもありだと思っています。
WEBマーケターはスキルで稼げる
WEBマーケティングはかなり専門的なスキルです。
だから、手に職をつけたいと感じている人はけっこうお得な職種だと思います。
あとは、どんな業界でも活躍できる余地があるので、つぶしもききます。
フリーランスになるという選択肢
さらに、WEBマーケターにはフリーランスとして年収を上げるという選択肢もあります。
フリーランスのWEBマーケターが年収1,000万円以上稼ぐことはそれほど難しくありません。
特にネット環境があればどこでも働けて、企業案件がたくさんあるので、会社員が嫌になってもすぐに働けるというメリットがあります。
WEBマーケターに向いていない人、向いてる人
WEBマーケターに向いていない人の特徴


これから、WEBマーケティングを本業にしたいという人もいると思うので、僕がマーケティングの職種で働いてきた中で、こんな人は特にやめといた方がいいと感じる人の特徴をリストアップしてみました。
- できるだけ責任を負いたくない
- 細かい雑務が苦手
- SNSや最新のテクノロジーに抵抗がある
- 人に何かを説明したくない
- パソコン作業で頭が痛くなる
あくまで僕個人の意見ですが、全て当てはまったら、本気でおすすめしません。
WEBマーケターに向いている人の特徴
逆にこんな人はWEBマーケターに向いていると思います。
- プレッシャーに強い
- 数字で説明するのが好き
- 興味・関心の幅が広い
- 稼ぎたいエネルギーが強い
- 細かい作業が苦にならない
特に資格がいる職種ではないので、1つ、2つ当てはまれば十分だと思います。
とはいえ、僕自身は向き・不向きという考え方よりも、「得意」という軸で判断することをおすすめしています。


マーケターになったことで得た一番の財産
辛いけど、マーケターを続けている理由



でも、それでも続けている人が多いのはなんで?



もちろん、悪いところばかりじゃないよ
それでも続けられているのはなぜかというともちろん楽しい部分もそれなりにあるからです。
- 日々、新しいことが学べて刺激的
- 平均以上の給与水準
- リモートワークが可能
- 成果の出た施策の喜びがとてつもなく大きい
- 副業や個人の活動にスキルを活かせる
多くのマーケターがこの通りだとは思わないのですが、少なからず共感をしてくれる方が多いかなと思います。
個人的には働き方の自由度が高いって本当にいいなあと日々、思っています。
マーケターになって得たもの


いろんなブラックな側面にフォーカスを当てようと思ったのですが、結果的にマーケティングの仕事は悪くない、むしろいいよなという結論に行き着きます。
僕個人がもっともよかったことは、ビジネス感覚がとても鋭くなったことです。
これまでは会社員としての生き方しか考えられなかった自分が嘘のように日々、自分のビジネスの設計・戦略を考えられるようになりました。
マーケターは常にマネタイズを考えているので、収益を生み出す方法のプロです。
だからこそ自然とビジネスの感性が研ぎ澄まされて、結果的に個人でも稼げる仕組みをつくっちゃう人が多いんですよね。
未経験からWEBマーケターになる方法
ここまで読んでみて、実際にWEBマーケターになりたいと感じた「ごく少数の方」向けに、未経験からWEBマーケターになる鉄板の方法を3つご紹介します。
その①:ブログやYoutubeのポートフォリオでアピール
WEBに関心があって、さらには行動まで起こせている人はかなり希少。
というわけで、まずはブログ立ち上げ、Youtubeのチャンネルを開設してみるのがおすすめです。
僕が採用担当なら、まず間違いなく話を聞いてみようと思うし、その行動力があれば入社後の姿勢も少なからず測ることができて安心感を覚えます。


その②:転職エージェントの利用


僕自身も30代から初のマーケター転職は、転職エージェント経由で内定をもらいました。
なかなかいいエージェントに出会えず、3社以上登録して、ようやくいいエージェントにサポートしてもらうことができて、人生が本当に変わりました。
いいエージェントに巡り会えるかはけっこう運次第なところもあるので、複数のエージェントに登録してみて、一番相談しやすい人に積極的にアドバイスをもうらのがいいと思います。


その③:WEBマーケティングスクールの転職サポート


よりいい転職をするのであれば、WEBマーケティングスクールに通うのも一つの手です。
スクールに通うことで、ほぼ即戦力に近いかたちで卒業できるため、内定をもられる企業の数も質も格段に上げることができます。
- 実践的な知識、スキルが短期間で手に入る
- 求人紹介や、転職サポートをしてもらえる
- 企業からの内定率が大幅に上がる
- 受講料がかかる
- 卒業までに2〜3ヶ月程度かかる
- 学習時間を捻出する必要がある
おすすめのWEBマーケティングスクールを紹介した記事のリンクを以下に貼っておきます。


結論:WEBマーケティングの転職はおすすめ
結論を言えば、やっぱりWEBマーケティング転職はおすすめです。
ポイントは会社員として給料をもらいながら、WEBマーケティングのスキルや経験値がどんどん溜まっていくことです。
これこそがWEBマーケターを僕が本当におすすめしたい理由です。
ただし、WEBマーケティングもひとつの仕事である以上、辛いこと、嫌なこともあるし、ポジティブな側面だけではありません。
それでもWEBマーケティングをやりたい、そんな人が今より半歩でも前に進めるように、僕もこのブログで情報発信をしていきます。